・・・・と思わずオジのギャグのようなタイトルですが、超長文っす。
覚悟してやー。
昨晩は神戸元町別館牡丹園の王夫妻が絶賛する伝説の神戸イタリアン「ドンナロイヤ」に、
公私ともにお世話になりまくってる超べっぴんの青山さんと4人で、ゴージャスディナーとなりました。
昨晩の悪夢(ひーっ)がうそのような夢のような夜よっ。
ドンナロイヤは1952年、おいらが生まれる前からずっとある神戸イタリア料理の老舗です。
旧居留地のお店には何度か行きました。駆け出しの頃、取材にも寄せていただきました。
ドンナロイヤの由来は初代オーナーの名前から。
ここではじめてお店を開いたのがイタリア人オーナーのジュゼッペ・ドンナロイヤ氏。
震災で全壊し、現在のお店に引越しされました。
わたくし学生の頃神戸でデートなときは決まってここんちのパスタやったんです。
おそらく人生はじめて食べた喫茶店のナポリタンではない本格派イタリアン。
洗練されたヨーロッパが香る店内と、お皿の上のときめきの味は
空白の期間があったもののずっと記憶にとどめておりましたとも。
そういえば、タリア料理の雄、ポンテベッキオの山根さんも
こちらのご出身でしたもんね~。
わたしにとって、これまでの人生、立ちくらみしそうなイタリアンには何度もめぐり合ってきました。
特にNYのイタリアンはレベル高かったです。
プリマベーラや、イルムリノ、'Felidia、パヴァロッティやドミンゴがこよなく愛したサンドメニコとか。もちろんBabboも。
そうそ。予約したのにテーブルが満席で、
すると奥からスペアのテーブルを出してきて、
パークアヴェニュープリンセスみたいな、お隣りさんと袖ふれあうもお構いなく、
「はい、ここに座りな!」とメートルさんがニコニコしていたNY伝説のハリー・チプリアーノとか。
NYで飛び切りのイタリアにありつこうと思えば簡単でしたもん。
お店の前に3重ぐらいの列をなしてずらりと並ぶ黒塗りのリムジンがあれば、オッケー。
そこには美味しいもの目にがないマフィアたちがテーブル席陣取ってますから。
日本でも、マフィア系の○ーさまって、世界最高の松茸やら、極上ふぐやら、
高級&珍味のお店には情報網は張り巡らしてはりますもんね~。
そうそう。
ミラノの、クラッコペックでも思わず卒倒しかけたか。
いや、もうそんな自慢はともかく(えっ)
これらのお店では絶叫もんのホワイトトリフやポルチーノ、
フォアグラのラビオリなんてものに出会いましたっけ。
で、王さん曰く「ちまちましたイタリアンとは違って、ガッツリ食べさせてくれる正統派のイタリアンやねんよ」のこのドンナロイヤの味の数々。
ドンナロイヤのイタリア料理って、
「サンタルチア」のマンマの味や
ポンテさんの洗練イタリアンや、
「エノテカピンキオーリ」の高級イタリアンとうのじゃなくて、
あくまでもオーセンティックにして、ロールスロイスみたいにゆったりとした
乗り心地のイタリアン。
それにしても不覚でしたあああ。
生ハムの王様と呼ばれるクラテッロ・ディ・ジベッロには度肝抜かされました!
イタリアのパルマから東北に40キロほどの場所にある小さな村「ジベッロ」で作られる、あまりにも貴重な生ハム。
一頭の豚の内モモ肉のうしろ(ようはお尻のお肉ね)のみを使い、豚の膀胱につめて、塩、胡椒、ワインをしるこみ熟成庫で18ヶ月~24ヶ月かけてゆっくり丁寧に熟成させられた極上中の極上ですから。
これまでおいらにとって、生ハムの王者は、スペインのどんぐりいっぱい食べてるイベリコちゃんで、そんな中でもベリョータに決まってるやんかーと思っておりましたが、
最近なぜか、美味しいべリョータにめぐり合うことなく、生ハムへの興味が急降下していたところだったんです。
そ、それがっ!
クラテッロの生ハムはお皿の上にやってきたときから、
ものすごーい存在感を放っていて、
堂々としたオーラを放出し、口の中に含むことさえ、なんだか申し訳ないような威厳を持ち・・・。
で、おそるおそる口に含むと、ひええええーっ。
な、な、なんじゃーこの香りはっ。
極上チーズの芳香でもあるかのようなノーブルな熟成香。
最初はビロードのようになめらかな食感・・が、
がっちりと歯ごたえ十分な気骨のある食感へと変化するその過程を
楽しむのもまた醍醐味~。
脂身が特にたまらんっ。もう赤みより白身ばっかり私にください!
白身いらない人引き受けますっ(どびつこい)
いやあそれにしても、この日王さんたちが選んでくださったシチリア産の赤ワインにこれまたどんだけ合うねんっ。
生ハムを口に含む→ふわーんとしたなんともいえないジベッロの森の濃密なる空気が漂い→赤ワイン一口→恍惚・・・という、この繰り返しを一生続けたかったぐらい、美味しかったー。
これぞ、イタリアンハムの最高峰。
まさに超プロシュートなのでありましたっ!!
そして青山さんも感動の渦だった、王さん御用達のフェトチーネ。
卵と小麦粉だけという手作りフェトチーネに、
牛乳+バター+パルミジャーノレジャーノを優雅にまぜたクリームソースの美味しさはなんじゃああ、こりゃああ。
こういう何気ないけど、この記憶は舌に何世紀も刻印されるだろうよと確信できる、まさに、ここドンナロイヤにしかない桃源郷のような味わい。
ひやあああ。毎日食べたいわ(青山さんに激しく賛同)
キャデラックのように巨大な車エビのバター焼きや
(ミソがもうっ)
イワシのオリーブ漬け、アボカドと白アマエビの前菜、白バイ貝、
と何を食べても美味しすぎました。
しかし、20年ぶりで出かけたドンナロイヤ。
ほんとになんて素晴らしかったことか。
上品な銀髪の2代目店主の渡辺さんの佇まいも素敵すぎました。
豪華なシャンデリアに真紅のテーブルクロス。
家具と同じぐらいこの店に溶け込んでいるウエイターさんの黒帯チックなサービスも特質すべきものがありました。
ほんまに別格のイタリアン。
まさに神戸だからこそ、食べれる正攻法イタリアン。
青山さんも書いておられたけれど、
客筋もそれはもう、いい感じの美味しいものをたくさん知ってる、でも決してひけらかさない粋で成熟した大人たちばかりでした。
きれいどころもいらっしゃいました。
たぶん(゚Д゚)ウマー!なOLさんやグルメブロガーさんたちは
一生興味を持たないだろうイタリアン。
つーか来て欲しくないお店です(えっ)
立ちくらみしっぱなしの、卒倒級に甘く輝く夜・・・・・。
王さん、ほんとにご馳走さまでした!
そして青山さん、無理に呼び出してごめんなさい。
でもワインが開いた、まさにその瞬間、バツグンのタイミングで小走りにやってきてくれて、一堂大感激!
あなたがいたからこそ、楽しさ倍増の夜でしたね~。
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